みんなでモルック楽しんで
 ルールでは基本的にどのような投げ方をしてもいいのですが、ほぼ全のプレーヤーが狙いを定めやすい下手投げを採用しています。そして、子供たちが自由な投げ方をすると、予想外の箇所に飛ぶこともあるため、事故防止上も常に下手投げでプレーすることが望ましく、ここでは一般的なフォームとして日本モルック協会(JMA)が解説している投げ方を紹介します。
1 基本フォーム
下手投げ。モルックの重心が安定するように握り、狙いを定め数・回の素振りの後に投擲、フォロースルーへの意識も大切。足は揃える流派と縦に開く流派、また屈伸を利用する流派と腕の力だけで投げる流派が併存。多くの人にとって基本フォームとなるので狙いを定めやすい。
軌道は緩やかな放物線状。
目標スキットル周辺に障害がなく確実に得点を狙う場合には最適。ショートレンジ3-4m~ロングレンジ7m以上。
2 ラハティ投げ
重心を落として構え、スキットル手前から転がすイメージで狙い、腕の力を利用して比較的強く投擲。モルック発祥の地フィンランドのラハティで発見された。
棒速が速いので軌道はほぼスキットルに向けて一直線となる。
相手の邪魔になるよう、スキットルを遠くに飛ばしたいとき等に有効。
ただしバウンドによる軌道の予期せぬ変化も起こるため、グランドコンディションに大きく左右されることに注意が必要。ショートレンジ3-4m~ロングレンジ7m以上。
3 裏投げ
普通の投げ方のフォームに逆手でモルックを握り、軽くバックスピンをかけ投擲。
軌道は放物線状となる。
縦に並んだスキットルのうち1本だけ倒したいときに有効。また着地後の動きが少ないのでスキットルをあまり動かしたくないときにも有効。
ただし相当な精度を要求される。ショートレンジ3-4m~ミドルレンジ5-7mまで。
4 縦投げ
モルックを縦に持って投げる。
スキットル直前で着地し余力で目標スキットルを倒すくらいの軌道が理想。
横に並んだスキットルのうち1本だけ倒したいときに有効。
ただし相当な精度を要求される。ショートレンジ3-4m。