このページは公式競技の勝敗を決めるゲームの進め方ではなく、ゲームに参加した全員でゲームの審判や、スキットル起こし、モルック運びなどを分担してゲームを楽しめる方法を紹介しています。また、このゲームの普及活動をされる方が参考となるようなゲーム指導のポイントなども掲載しておりますので
どうぞご活用下さい。
なお、このページは大会等で1位2位を競うためのものではなく、このモルックを楽しみ親しんでいただくための「ゲームの進め方」を紹介しており、公式のルールではありません。 |
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1.ゲームの進め方 |
ゲームのルールと進め方(pdf)は、こちら から!
ゲームの進め方(pdf)は、こちら から!
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チーム構成は、1チーム2~3人(多くても4人程度)の構成で、3~4チーム程度が望ましいと思われますので、事前にそれを決めておくことをお勧めします。
ここでは、3チーム以上でモルックが2本の場合について説明しますが、ゲームでは、一人のプレーヤーが「モルックを投げる」→「スキットルを起こす」→「得点をかぞえる(審判員)」→「モルックを渡す」の順に、ゲームの参加者全員が役割分担をして進める方法です。
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(1) ゲームの準備 (個人戦は全員で、チーム戦はチームの代表が協力して) |
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① |
ゲームに必要な、「モルック」(必須)、「スキットル」(必須)、「モルッカーリ」、「配置シート」、「得点集計表と得点掲示板」(両方またはどちらか一つ)の用具を準備する。 |
② |
最低でも4*10m程のスペースを確保し、モルックを投げる方向を決め、それに合せてモルッカーリを置くか、コの字のマークをつけて、モルックを投げる位置を示す。
このときモルッカーリの横に記録員が座るイスを準備して、その後ろをモルックを受取る次の次のプレーヤーの場所とする。 |
③ |
投げる位置からプレーヤー(競技者)の構成情況に合せて3~4m先(距離は自由)に、モルックの配置シートを置くか、その位置をマークして、モルック12本の番号を投げる位置に向けて立てる。 |
④ |
得点集計表、得点掲示板に得点を記入する記録員(スコアラー)を決める。 |
⑤ |
ゲームをするチーム名(個人競技のときは氏名)とその競技順(モルックを投げての点数の昇順やじゃんけんなどで)を決めて、準備した「得点記録表」や「得点掲示板」にチーム名を記入する。
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⑥ |
チーム別に整列してそれぞれ挨拶の後に、プレー順に再整列してプレー順を相互に確認する。 |
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(2) ゲームの開始 (3チーム以上でモルックが2本の場合) |
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① |
記録員は、スキットルの置いた付近に、最後のプレーヤーか他の人(記録員)が審判員した後、審判員はスキットル脇の定位置に移動する。 |
② |
最初と次のプレーヤーがモルックを持った後、記録員が最初のプレーヤーのチーム名または氏名(Aチームどうぞ、など)を言う。 |
③ |
記録員からチーム名(氏名)を呼ばれたら、プレーヤーはモルックを投げる。
次のプレーヤーはモルッカーリの位置に移動してプレーの準備をし、次の次のプレーヤーは記録員の後ろの位置に行き、審判員からのモルックの受け取りを待つ。 |
④ |
審判員は、ファールの有無を確認して、得点となるスキットルの本数と得点(5本5点、1本8点、得点なし0点、など)をプレーヤーと記録員に伝えて、モルックを拾って、次の、次のプレーヤーにモルックを手渡す。 |
⑤ |
記録員は、審判員の言った得点(5本5点など)を繰り返して言ってから、その得点を得点表に記入、掲示板に表示して、プレーヤーのチーム名と合計得点(Aチーム
32点です)を言う。 |
⑥ |
プレーヤーは、審判員の言った得点を確認し、倒れたスキットルを起こして、次のプレーヤーの方向にスキットルの数字を向けた後に、次のプレーヤーの審判員を担当する。 |
⑦ |
記録員は、次のプレーヤーのチーム名または氏名と合計得点(Bチーム43点です。どうぞ )を言う。
その後、順次③~⑦を繰り返す。 |
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(3) ゲームでの注意点 |
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ゲームの参加者がプレーヤーや審判員などの役割を分担して行うため、次の内容に注意してゲーム円滑に進める。 |
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プレーヤーは記録員からチーム名と累計点を言われた後に「どうぞ」と告げられてから、モルッカーリに注意してモルックを投げる。 |
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プレーヤーはモルックを投げた後でもモルッカーリに触れたり、超えたりしないように、倒したスキットルの位置に移動する。 |
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モルックを投げたプレーヤーが倒れたスキットルを起こすときは、審判員の得点が正しいことを確認してからスキットルを起こす。 |
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スキットルの起こし方は、スキットルを持ち上げずに地面に接しているスキットルの底部を軽く押し付けて起こし、その後にスキットルを浮かせないで回して番号をプレーヤー側に向ける。 |
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審判員が指差しで得点を数えるときは、投げられたモルックや倒れたスキットルに触れずに行い。得点となるスキットルの本数とその得点を記録員と他のプレーヤーに聞こえるように告げる。 |
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審判員は倒れたスキットルが多いときには、モルックを拾った後にスキットル起こしを手伝う。 |
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記録員はプレーヤーがファールのときは審判員に告げる。 |
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「ゲームの進め方」の内容を簡略化して図に整理しました。それぞれのプレーヤーが役割を分担して表示された番号順にゲームを進めます。 |
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(1) ゲーム前の準備 |
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① |
チーム毎にチーム名とチーム内の競技順、必要により記録員を決める。 |
② |
チームの代表が「ジャンケ」ンなどでチーム別の競技順を決める。 |
③ |
チーム別に整列し、記録員がチームの紹介をして相互に挨拶をする。 |
④ |
競技順に整列しプレーヤーと次のプレーヤーがモルックを持つ。 |
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(2)ゲーム全体の流れ |
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3.記録員と得点集計の方法等 |
得点集計表の様式(pdf)は、こちら から!
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(1) 記録員の決め方 |
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記録員を特定の一人が担当する方法。
最も一般的な方法で、ゲームの最初から最後まで得点の記録と集計を行う。記録員もプレーをする場合は、常に得点集計表を携行する。 |
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記録員の他に補助記録員を決めて担当する方法。
特定のチームから記録員と補助記録員を決めて、記録員がプレーと審判員をする時だけ補助記録員が記録を担当する。 |
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(2)スキットル起こしと得点確認の留意点 |
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スキットルの起こしの再確認
倒れたスキットルなどを起こした後に、全てのスキットルの向きがプレーヤー側に向いているかを起立して上から見て再確認する。 |
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得点確認の留意点。
審判員が指差しで得点を数えるときは、スキットルやモルックに触れないようにして行い、スキットルの状態が変化しないようにする。 |
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(3) 得点集計表の記入方法 |
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ゲームの得点の記入方法を下記の記入例を
得点集計表のダウンロードや得点集計表の活用方法の詳細は、「ゲームのお手伝い」のこちらから
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4.ゲーム指導のポイント |
ゲーム指導のポイント(pdf)は、こちら から!
(A4両面印刷を二つ折りにしてA5サイズでどうぞ)
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モルックの普及活動で指導者が、ルールやゲームの進め方などを説明する場合に、統一的な内容で説明する必要があり、そのための参考となるようにその要点を次に整理しました。 |
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(1) ルールの説明 |
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モルック、モルッカーリ、スキットルの用具名と発祥地などを紹介。 |
(モルッカーリとスキットルの配置) |
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モルックを投げる位置と方向を決めてモルッカーリを配置。 |
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モルッカーリの3~4m(歩幅で5、6歩)先にスキットルを配置。 |
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スキットルの倒れ方のパターン別に得点の数え方を説明。 |
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倒れたスキットルのプレーヤーに向けて立てる方法を説明。 |
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大会などの競技では、連続して3回0点となれば失格となる。 |
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ゲーム終了のちょうど50点と超過時の減点を25点とする。
(時間短縮の時は、ゲーム終了を40点、減点を25点とする) |
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2ゲーム以降のゲーム順は累計得点の低いチームからする。 |
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ゲームの勝敗は、それぞれのゲームの合計得点で決める。 |
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競技者がモルッカーリを越えたり触れたときはファールとする。 |
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(2) ゲーム方法の指導 |
(得点の数え方のパターン) |
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モルックの横、縦の投げ方と常に下手投げで投げる事を説明。 |
(投げ方:基本フォーム) |
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ゲームを実演する3~4名のプレーヤーを決めプレー順に整列。 |
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実演で1プレーヤーが、「モルックを投げる」「スキットルを起こす」 |
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「得点をかぞえる(審判員)」「モルックを渡す」ことを説明。
(実演ではモルックの起こし方、得点の伝え方などを特に指導) |
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(投げ方:ラハティ投げ) |
(3) ゲーム開始前の指導 |
(投げ方:裏投げ) |
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記録員を特定の1人にするか、他の方法にするかを決める。 |
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チーム構成は2~3名が最適で、多くても4名までとする。 |
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1競技のチーム数は3チームが最適で、2又は4チームとする。 |
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競技者の年齢構成と人数、競技数を考慮しチーム分けをする。 |
(小学生児童のモルック初体験) |
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モルッカーリとスキットルの離れを決め配置し、記録員席をつくる。 |
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チーム毎にチーム名とチーム内のプレー順を決める。 |
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チームの最初のプレーヤーがじゃんけん等で競技順を決める。 |
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(4) ゲームの開始 |
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挨拶の後、記録員席の後ろを囲むようにプレー順に整列する。 |
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プレーヤーがモルックを持った後、記録員が競技開始を言う。 |
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このモルックのゲームは、たし算ができる小学1~2年生以上が対象となります。しかし、小学生未満の子どもたちは、お兄ちゃん、お姉ちゃんが遊んでいると同じ事をしたいと言い出します。
そこで、たし算が分からない幼児でもゲームを楽しめるように、右下のようなイラスト入りのスキットルを作り、幼児用のルールを考えてみました。
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スキットルの斜めに切られた箇所に貼る番号シールに代えて、番号と十二支のイラストが描かれたシールを貼ったものを使います。
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幼児用のスキットル |
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投げる位置から幼児に合わせて2~3m先にスキットル12本を本来のモルックのゲームと同じように並べ、スキットルをねらって代わる代わるモルックを投げ、この時に倒されたスキットルは、その場で起こしてイラストが描かれた正面をプレーヤーに向けます。 |
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スキットルに描かれた12本全ての動物をプレーヤーが倒した時点でゲームは終了し、それまでに倒したスキットルの種類の本数がそれぞれのプレーヤーの得点になります。
このとき、同じ絵のスキットルを何度倒しても加点せず、反則ともせずにプレーを継続します。なお、ゲームの情況は得点記録表に記入して、ゲームの終了で得点となったモルックの本数を集計します。
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得点対象とするスキットルなどのルールは、本来のモルックのルールを準用し、情況に合せて配置するスキットルの本数を少なくしたり、スキットルまでの投げる位置を近くして行います。 |
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子どもは何回投げてもスキットル全てを倒すことが難しいことがありますので、一人の投球回数を決めたり、モルックが当たり遠くに跳んだスキットルを近くに寄せるなどのルールを事前に決めて、ゲームを始めることも必要です。 |
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スキットルの並べ方を、本来のゲーム方法とは別に、スキットルの間隔を離したり、半円状に並べるなど配置を変える方法もどうでしょうか。 |
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